南北統一、世界平和実現の願いを胸に 韓国各地を自転車走行
2024年7月16~20日の5日間、韓国で自転車に乗って釡山から仁川まで縦断する「PEACE ROAD(ピースロード) in KOREA」が開催されました。参加者は韓国のほか、日本、ロシア、タイ、ブラジルなどから参加した18人の国際色豊かな青年ライダー。日本からは4人のライダーが参加しました。
ピースロードは2013年、数人の日本の若者が自転車で全国を走りながら、人々に世界平和と日韓友好を訴えようと始めた草の根プロジェクト。今日では、世界120を超える国々で展開される世界的な友好親善プロジェクトに成長しました。近年は日本全国を自転車で縦走した後に代表ライダーが韓国に渡って韓国のライダーたちと共に北朝鮮との国境付近であるDMZまで縦走。新型コロナウイルスの世界的な感染拡大で2020年以降は企画を断念せざるを得ませんでしたが、今年、ようやく再開が決まり、各国の青年ライダーが韓国を訪れました。
釡山に集合し国籍も年齢もバラバラなライダーたちは、最初は初対面ということもあり少しぎこちない中で釡山をスタート。初日はあいにくの雨で、当初の予定の半分となる30キロしか進めませんでした。2日目も目標の距離を完走できなかったライダーたちは、自分たちが朝鮮半島の南北平和統一や世界平和を実現したいという同じ思いで参加していることを再確認しながら、チーム一丸で再出発しようと誓いあいました。
そんなライダーたちが4日目に挑んだのは縦走ルート最難関の梨花嶺という6kmの山道。励まし合いながら諦めずに山道を登り切ったライダーらは互いの健闘をたたえあい、熱い抱擁や握手を交わしました。
こうして最初はどこか心の距離があったライダーたちでしたが、平和実現の強い思いを共有して走ることで次第に絆が芽生え、縦走日程が終わるころには別れを惜しむほどの仲に。
平和を実現したいという同じ目標を持って取り組むことでライダーの姿は周囲にも大きな感動を呼び起こしました。今後も世界各地で世界平和実現の為に取り組む予定です。