南東京実行委員会は7月10日、東京・世田谷区の若林公園でピースロードの出発式を行いました。出発式には多くのサポーターがライダーの応援に駆けつけ、ライダー11人を激励しました。
続いて、南東京実行委員会の杉田善忠委員長があいさつし、2013年から始まったピースロードの歴史とビジョンに触れながら、「私たちも世田谷、目黒を縦走しながら名勝を訪ね、人々に平和メッセージを伝えていきましょう」と述べてライダーを激励しました。
その後、青年ライダーがピースメッセージを読み上げる宣誓式が行われ、ライダーは同公園に隣接する松陰神社に向かいました。
松陰神社は幕末の思想家で、教育者でもあった吉田松陰を祀っている神社で、ライダーらは出発にあたり安全祈願をしてもらいました。
その後、同神社の宮司から、吉田松陰の生涯についての説明を受けました。宮司は吉田松陰が幕末から明治維新以降の国づくりに果たした役割を紹介しながら、これからの未来を担うライダーに対して激励のメッセージを送りました。
一行はこの日、ゴール地点である世田谷公園までの約12キロを快走。途中、ライダーは松陰神社以外にも3カ所の寺社、キリスト教会などを巡り、地域に根ざした宗教文化に触れるとともに、それぞれの施設にまつわる歴史的なエピソードにも触れる機会を得ました。
松陰神社を出発後、一行は同区内の世田谷山観音寺に到着しました。世田谷山観音寺には隠れキリシタンの崇拝の対象となっていたと言われるマリア観音像や、太平洋戦争時代に若き命を捧げた特攻隊を祀る特攻隊観音などがあります。ライダーを迎えてくれた住職は、寺の歴史などを説明したあと、ここでも代表ライダーがピースメッセージを力強く宣誓しました。
続いて、目黒区のカトリック碑文谷教会を訪問。迎えてくれた司祭が教会内に描かれた壮大な壁画について説明してくれました。
さらに、ライダーらは朝鮮半島出身の戦没者の遺骨が安置されている祐天寺(目黒区)に立ち寄り、その後、ゴール地点である世田谷公園まで縦走していきました。
縦走を終えたライダーは多くのサポーターの歓迎を受けながら公園に到着すると、閉会式で杉田実行委員長から完走証明書を受け取りました。